陰キャのボクが劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』を見てきた話

 

田中真弓:「ワンピース」劇場版最新作の初日動員1位に歓喜の雄たけび - MANTANWEB(まんたんウェブ)

面白かったです

2019/08/12 02:14

 

もうだいぶ長い間『ワンピース』って読んでなかったしアニメの方も追わなくなったんですが、今回知り合いに誘われて映画を見に行ってきました。

 

長らく追ってないとは言え、要所要所は話で聞いてたりするのでキャラが分からないとかはありませんでした。

 

感想なんですが普通に面白かったです。

魅力的な”ワンピース”の世界観に強大な敵、仲間との共闘、など見どころもりだくさんの映画だったのは間違いないです。

 

ただ正直言うと世間のワンピースファンの方々ほど盛り上がれなかった、というのが僕の感想でした。

 

一緒に映画を見たのが熱烈なワンピースファンの方で「今までのワンピース映画の中でも最高傑作!!!」、「最高の作品だった!!」といっていたのですが

 

「そう?」

 

僕が『ワンピース』という作品を追い続けていたのは遥か昔、小学生の時までさかのぼりメリー号が燃やされる直前くらいまででした。

そこから卒業して深夜アニメとかオタっぽい方面にはまりだした中学の頃に、あのSMAPのキムタクが「ワンピは俺のバイブル!」とTV等で言い出してブームが訪れたと記憶しています。

そこから今までの小学生向けコンテンツというイメージだった『ワンピース』は高校生や大人が見て楽しむようになり、車にステッカーはったりアクセサリーになったりと対象年齢が上がっていきました。(僕は『けいおん!』とか見てました)

 

仮面ライダーシリーズのように大人"も"楽しめるコンテンツに変貌したものはいくつかありますが、『ワンピース』のパターンは珍しいなとぼんやり思ったことを覚えています。

 

数年たって『ワンピース』シリーズはどんどん世間のメジャーになり『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』から原作者である尾田先生が制作に密にかかわるワンピースフィルムシリーズが展開されていくこととなり、さすがの僕も(何が流石なんだよ)ストロングワールド~フィルム ゴールドまで3作品は観ました。

 

特に僕が好きだったのは『ONE PIECE FILM GOLD』で、小学生の時夏休みに見ていた”子供向け”の作品ではなくなり少年漫画テイストを色濃く出しながら一本のエンタメ映画として完成させているのを見て二十歳前後の僕でも楽しめました。

 

しかし今回の『スタンピード』は昔のワンピース映画が戻ってきたような印象を受けました。

言葉は悪いですが”子供だまし”臭が…

 

・序盤から各登場人物/状況説明を口頭で行い、劇場初登場であるらしいローの仲間の海賊団は先に逃がしたそうで(なんじゃこの脚本は)

・海賊万博の目玉で争奪戦が行われる宝箱の中には”ワンピース”が入っていると登場人物が口々に言いますが、どうせワンピースにまつわる何か~というオチなのは分かり切ってるし

・今回の悪役であるバレットが巨大化したときのデザインはサマーウォーズのラブマシーンレベルだし(ワンピ世界の建築物の造形がかけらも反映されてないので没個性に感じた)

・顔見世程度で帰っていくミホークなど"オールスター"というにはあまりにも弱すぎる展開

・その割に主要メンバーがまとまらない展開はダラダラと時間を取っている

 

こんな感じで『FILM GOLD』くらいのものを期待してた僕は正直もやっとしたものを感じて劇場を去りました。

 

ただ、これだけは言っておかなければならないのですが映画自体は立派に面白いものでした!

ローやハンコックのようなキャラクターはかっこよく活躍し、ワンピースおなじみのギャグも楽しむことができるでしょう。

特に原作をキッチリ追っている人にはウソップがルフィを運ぶシーンでかかっているbgmが初代のEDだったり、サボのセリフがエースのオマージュだったりと感動すること間違いないそうです。

 

あと小学生が夏休みに見に行くアニメ映画として考えれば十二分に機能してるので、すべては見方を間違えた僕の落ち度です。

 

「最高傑作!!!」とは思えませんでしたが、そのあたりを勘違いしなければある程度面白かったので1800円のもとは採れたんじゃないかな~と思いました。

 

 

 

 

あとWANIMAの曲はよかったです。

 


WANIMA「GONG」OFFICIAL MUSIC VIDEO