『ニートの歩き方――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』著:pha -ほとんど、アスリート
日本一のニート、phaさんによるニートという生き方について書いた本
ところがニートといっても僕たちが考えているような虫のいい話はほとんど載っていなくて驚いた
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次
はじめに
■第1章 ニートのネットワーク—僕がニートになった理由
■第2章 ニートの日常風景—コミュニティとゆるい生活
■第3章 ニートの暮らしかた—ネット時代の節約生活法
■ニートのためのブックガイド
■第4章 ニートのこれから—社会・人間・インターネット
あとがき
Special Thanks to Internet
300頁ちかいこの本に書いてあることは大きく分けて3つある
文体は常に著者のけだるさを感じられる書き方ではあるが、僕には正直ハートマン軍曹との構造的な違いすらもよくわからないほど働かないということにストイックな内容だった
著者は"働かない"ために頭脳労働を惜しまず、自分が儲けることのできる仕組み
を作っても、だれでも好きにパクればよいと考え、今回の本の印税も滞納していた保険料と歯医者代に使った後は友人に焼肉をおごって使い切るだろうという
この本が面白かったのは、誰の心の中にもある「働くのがめんどう」という気持ちを「簡単ではない」、「向き・不向きがある」と厳しい内容で、しかし職人の世界やサラリーマン社会にありがちな「できない人間は使えない、ダメな奴、正直見下してる」といった感情がほとんど全く感じられないからである
2ちゃんねる(今は5ちゃんねるか)でたむろしてるニート観にある「働いたら負け」「社畜乙」という不寛容は少なくとも著者の中にはない/無くそうとしている
(強いて言うなら表紙からちょっとニュアンスが感じ取られる気がする)
「ニート」という言葉に何らかしらの興味を持った人は是非どうぞ
ps.この本は最低限度文化的な生活を送るための保健や社会福祉の子とも書いてあるのでそこら辺の入門としての読み方も面白いかもしれない
国民健康保険を具体的な数字を出しながら解説してくれるので僕は割と勉強になりました